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うっかりミスで和歌山に行ってしまう……!?関空快速の乗り間違いに注意!
※この記事は2020年4月24日に掲載されたものです。
最新の情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
JR環状線から関西国際空港に向かう「関空快速」は、訪日観光客もよく使う路線のひとつです。しかし、時々、うっかり乗り間違えてしまい、関西国際空港ではなく和歌山方面に行ってしまう人を見かけることも。乗り間違いが起きてしまう理由や、乗り間違えないよう注意するポイントを紹介します。
乗り間違えやすい理由は?
乗り間違いが起きる最大の理由は、関空快速の編成です。
関空快速は、JR環状線を通り、JR天王寺駅からJR阪和線に入り、JR日根野駅を経由して関西国際空港を目指す列車です。
JRにはこのほか、関空快速同様にJR環状線から阪和線を通り、JR日根野駅からさらに和歌山方面に向かう「紀州路快速」という快速も走っています。
途中までは同じルートを走ることから、この2つの列車は連結して「関空・紀州路快速」としてJR日根野駅まで走ります。そして、JR日根野駅で切り離し作業を行ない、関空快速は関西国際空港へ、紀州路快速は和歌山方面へと向かいます。
わかりやすい図がJR天王寺駅にありましたので、ご覧ください。
つまり、「関西国際空港行きの列車が来た!」と慌てて5両目以降に乗ってしまうと、実はそれは和歌山方面に向かう紀州路快速だった、ということが起きてしまうのです。
乗り間違えないためにはどこに注意すればいい?
では、乗り間違えないためにはどんなところに注意すればいいのでしょうか。ポイントは、ホームの乗り場案内と行き先表示、車内放送に注意することです。
JR大阪駅ホームでは、足元の乗車位置案内に注目!
JR大阪駅から乗る場合は、ホーム足元の乗車位置案内をチェック。関空快速と書いてあるところで列車を待ちましょう。紀州路快速という表示があるところから乗ってしまうと、和歌山方面に行ってしまいます。
関空快速の乗車位置は青く色が塗られていて、飛行機のマークが描かれています。
一方、紀州路快速の乗車位置はオレンジ色で、和歌山の特産品のひとつであるみかんのマークが描かれています。
この位置をチェックしておくと、間違えることはありません。
車両の行き先表示をチェック!
列車が来たら、車両の行き先表示をチェックしましょう。関空快速には「関西空港」「Kansai airport」と行き先が表示されています。また、青地に白で「S」と書かれたマークと飛行機のマークも表示されています。
一方、紀州路快速には「和歌山」「Wakayama」と表示されています。また、オレンジに黒で「R」と書かれたマークも入っています。
乗車後は、4ヶ国語で車内放送あり!
関空・紀州路快速の車内では、日・英・中・韓の4ヶ国語で車内アナウンスを行なっています。乗ったあとはまず車内アナウンスにしっかり耳を傾けて、自分が間違った車両に乗っていないか確認をしておくとより安心ですね。
うっかり乗り間違えても焦らないで!JR日根野駅で乗り換えればOK
気をつけていたのに、うっかり紀州路快速に乗ってしまった。もしそんなことになっても、焦る必要はありません。関空快速と紀州路快速はJR日根野駅で切り離し作業を行うので、この間に乗り換えれば大丈夫。落ち着いて、JR日根野駅で一度車両を降り、関空快速にあらためて乗りましょう。
不安なときは車掌さんや周囲の人に確認すれば大丈夫
うっかりした乗り間違いで、まったく違う目的地に行ってしまう関空快速と紀州路快速。しかし、車掌や地元の乗客は、乗り間違える訪日観光客がよくいることをちゃんとわかっています。不安に思ったら、行き先を車掌や周囲の人に確認してみてください。きっと親切に答えてくれるはずです。最後まで日本での滞在を楽しんで、帰国してくださいね。