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大阪といえば串カツ!二度漬け禁止の理由とは?
※この記事は2020年6月15日に掲載されたものです。
最新の情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
大阪名物の料理はたくさんありますが、その中でも多くの人に愛されているのが「串カツ」です。
串カツは、地元の人や国内旅行客、さらには外国人観光客からも人気を博しています。
そんな串カツを食べるときの暗黙のルールとして知られているのが、「ソース二度漬け禁止」です。
誰もが当たり前だと思っているこのルール。ただ、なぜ二度漬け禁止なのか、説明できる人も少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、串カツを食べるときにソースの二度漬けが禁止されている理由を解説します。
また、どうしてもソースを付け足したいときの対策もお伝えするので、この記事を読めばより串カツを美味しく食べることができます!
串カツについて詳しく知りたい人は、ぜひご覧ください!
そもそも串カツの発祥って?
今でこそ大阪の名物となった串カツは、もともと大阪市浪速区にある新世界から始まったとされています。
昭和の時代に始まった串カツの文化は現在でも続いており、特に新世界周辺ではたくさんの串カツ屋があります。
立ちながら食べたり飲んだりできるカウンター形式は、大阪の風情を感じられる光景です。
ソースの二度漬けが禁止の理由
ソースの二度漬けが禁止の理由には、以下の2点があります。
・衛生的な理由
・お店のこだわりによる理由
まずは、衛生的な理由から解説します。
◯衛生的な理由
ソースの二度漬けが禁止されている理由として、衛生的な理由が挙げられます。
串カツ屋さんのソースは容器の中に入っていますよね。一度口に付けた串カツを再度容器の中に入れてしまうと、ソースに唾液が混ざってしまいます。そのため、衛生面でも良くないと言われているのです。
串カツの発祥は新世界とお伝えしましたが、かつて新世界は日雇い労働者が多い場所でした。そんな日雇い労働者にとって、串カツは安く、早く食べられるため、とても人気だったのです。
ただ、1本1本の串カツにそれぞれソースをかけることを面倒と感じた人たちが多く、早く食べられるよう容器に入れ始めたため、衛生面での配慮が必要となりました。
◯お店のこだわりによる理由
ソースの二度漬けが禁止されているもう一つの理由は、お店のこだわりによる理由が挙げられます。
一度口に付けた串カツをソースが入っている容器に入れてしまうと、不純物が混ざってしまうため、ソースの質も劣化してしまうのです。
結果としてソースの味が変わってしまうことに繋がります。
ソースにこだわりを持つお店は多くあるので、このこだわりを守り抜くためにも、二度漬けを禁止しているのです。
二度漬けをするとどうなる?
万が一、ソースの二度漬けをしてしまうと、退店させられる可能性もあります。
もっとひどい場合では、損害賠償請求をされることもあるそうです。
お店とお客の間では「飲食物提供契約」が成立しており、お店に入った以上、お客はそのルールに従うことが求められます。
なんとなく決められているルールではなく、想像以上に厳しいルールであることを把握しておきましょう。
キャベツを活用する方法
とはいえ、やはりもう一度ソースを付けたいと思う人もいるでしょう。その場合は、キャベツを活用する方法があります。
キャベツは一度だけソースに浸すことができるため、キャベツにソースを付け、その後串カツにソースを付けることで、二度付けをする必要もなくなります。
誰でも簡単に実践できる方法ですので、ぜひ実践してください。
まとめ
今回は、「大阪といえば串カツ!二度漬け禁止の理由とは?」と題して、串カツにまつわるさまざまな情報をお伝えしました。
大阪のソウルフードである串カツは、「料理」であり「文化」でもあります。食べながら文化を味わえる料理は、とても貴重といえます。
ぜひこの記事を見て、大阪へ来たときには美味しい串カツを食べてください!