- 民泊・宿泊
大阪の水道水はそのまま飲める?入っている成分は大丈夫?実際に検証してみた!
※この記事は2020年7月7日に掲載されたものです。
最新の情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
民泊に宿泊にするとき、必ず必要なものの一つに水があります。
入浴シーンや、朝に身だしなみを整えるためなど様々な場面で水が必要ですが、そんな水は食事のときに直接飲むことはできるのでしょうか?
この記事では、大阪の蛇口から出てくる水がどこから来ているか、日本の法律で定められている水道の品質についてなど、私たちの生活に身近な「水道」についての疑問についてご紹介します。
大阪の水はどこから来ている?
大阪府では、日本一大きな湖「琵琶湖」から流れてくる淀川が水道の水源となっており、東淀川区にある「柴島浄水場」、守口市にある「庭窪浄水場」、寝屋川市にある「豊野浄水場」という3つの浄水場から水を汲み取っています。
淀川は日本最大級の湖が上流にあるほか、宇治川、木津川、桂川という3つの河川が合流しているため、年間を通じて安定した水量を供給しています。
3つの河川が合流している、京都府八幡市の「さくらであい館」は地元の交流スポットとなっているほか、桜の名所としても親しまれており、サイクリストの憩いの場所となっています。
日本で定められている水質の基準ってなに?
日本では安全な水を安定して供給するために「水道法」という法律に基づき、浄水場の運用や水道管の管理、水質の維持について細かく定められています。
また全国の水道には、塩素を使用するときにできる「トリハロメタン」という物質を取り除き、より安全な水を市民に届けられる「高度浄水処理」という技術が用いられています。
浄水場では、川から取り入れた水を綺麗にし、私たちに送り出すために合計13もの工程があり、安全な水道水の供給のために定期的な水質検査も行われています。
◯ 浄水場の見学希望はこちら
<開催場所>
柴島浄水場
(大阪市東淀川区柴島1丁目3-14)
<連絡先>
問い合わせ先:見学案内担当
電話番号:06-6320-2874
<開催期間>
月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の終日
水曜日の午前
<所要時間>
約120分
(参加人数や天候により変更となる場合があります。)
水道水が私たちのもとに届くまで
川から取り込んだ水を綺麗にして、私たちのもとに運んでくるまでの工程をご紹介します。
①水を取りいれる
取水塔から淀川の水を取水し、浄水場内の沈砂池に送られます。 沈砂池では除塵機などで荒いゴミや砂を取り除きます。
②水をきれいにする
取水ポンプからくみ上げられた水は、着水井で水の量を調整しながら、ぎょう集沈でん池に送られます。ぎょう集沈でん池を出た水は、中オゾン接触池に送られます。 中オゾン接触池では、オゾン処理によりマンガンの酸化や有機物質の分解を行います。
③水を送る
浄水処理された水は配水池に送られます。 配水池からは、配水ポンプで水管橋や配水管を通り皆さまのところへお届けしています。
大阪市水道局HPより引用
実際に大阪の水道の水は飲める?
筆者が実際に試してみたところ、大阪の水道水はミネラルウォーターに比べると少し味にクセがあるものの、問題なく飲むことができました!
実は、大阪府は2007年〜2011年にかけて、大阪の水道水の美味しさと技術の高さをアピールするために、高度浄水処理された水道水をペットボトルに入れたものを「ええやん」という名称で販売していました。
十分な利益を上げられなかったことが理由で販売は中止となりましたが、累計100万本の売上を達成したことからも、大阪府の水道水が安全であることが分かるのではないでしょうか?
もっと安全に水道の水を飲むには?
水道水をもっと安全に飲むための方法の一つに煮沸消毒があります。
より安全で塩素の味がしない美味しい水道すを飲みたい場合は、水道水を鍋に入れ、蓋を外して10~30分ほど消毒すると、トリハロメタンや塩素を消毒することができます。
もし鍋や電気ポットを使用したいときは、必ず民泊のオーナーやスタッフに許可を取るようにしましょう。民泊によっては、火の使用が禁止されている場合もあるので、注意が必要です。
まとめ
この記事では、大阪府の水道は日本一の湖「琵琶湖」から流れる宇治川、木津川、桂川という3つの河川が合流した「淀川」から水を取っているということが分かりました。
日本の水道は世界でもトップレベルの水質と言われていて、浄水場では定期的に水質検査が行われているので、大阪の水道水を問題なく飲むことができます。
ただ、消毒のために入っている塩素の成分や味が気になるという場合は、民泊施設に許可をって煮沸消毒をすると良いでしょう。まろやかで美味しい水を飲むことができます。
大阪に来たら、品質のよい日本の水道水を一度飲んでみてはいかがでしょうか?