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外国人がまだ知らない大阪!レトロジャパンが満喫できる「石切さん」
※この記事は2020年8月19日に掲載されたものです。
最新の情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
大阪観光といえば、心斎橋を中心とした都市部にスポットが当たりがちですが、観光地化していない大阪、ひと昔前にタイムスリップしたようなレトロジャパンが楽しみたいときには、大阪府東部の「石切(いしきり)」エリアがおすすめです。石切エリアでは、石切劔箭(いしきりつるぎやつるぎや)神社の参拝とともに、参道商店街でのお買い物や食べ歩きが楽しめますよ!今回は、レトロジャパンが楽しめる「石切」エリアをご紹介します。
石切劔箭神社とは
石切劔箭(いしきりつるぎや)神社は、近鉄奈良線「石切」駅から歩いて15分ほどにある神社で、大阪では「石切さん」の愛称で有名です。饒速日尊(にぎやはひのみこと)を祀る神社で、心身の病封じ、とりわけガン封じの神様として多くの人から信仰されています。
木造の大きな絵馬殿を抜け、三の鳥居をくぐると目の前に本殿が見えてきます。
三の鳥居と本殿の間には、「百度石」が据えられています。石切さんでは、「お百度参り」をする参拝者の姿が日常の風景として見られます。観光に訪れると、きっとあなたも目にすることになるでしょう。
お百度参りって何?
お百度参りとは、入口と本殿を何度も行ったり来たりして、神様にお祈りを捧げることです。往復の目印となるのが「百度石」です。2対1組で、本殿前と鳥居をくぐった入口すぐそばに据えられており、この石の間を行ったり来たりします。
お百度参りとは、入口と本殿を何度も行ったり来たりして、神様にお祈りを捧げることです。往復の目印となるのが「百度石」です。2対1組で、本殿前と鳥居をくぐった入口すぐそばに据えられており、この石の間を行ったり来たりします。
お参りを済ませたら「石切参道商店街」をぶらり
石切さんのお参りを済ませたら、いよいよレトロジャパンを満喫する時間です。神社と近鉄「石切」駅までは参道が続き、その距離は約900m!長い坂道になっており、その間を日用雑貨店や飲食店など、たくさんのお店が軒を連ねています。
坂道はゆるやかではなく、はじめて訪れた人の誰もが驚くような急こう配になっています。
参道商店街のいくつかの場所で、杖の無料貸し出しが行われており、土日祝日は、貸し出し杖がすべて使用されていることも珍しくありません。体力に自信のない人や小さな子どもは、早めに杖を借りておくことをおすすめします。
なかでも、石切参道商店街といえば「占い」が有名で、10軒以上ある占いには、土日祝日を中心に、たくさんの人が人生や恋愛、仕事などのアドバイスを求めてやってきます。大阪での思い出に、占いを受けてみるのも良いかもしれません!
商店街は、まるでここだけ時間が止まってしまったかのようなレトロな雰囲気があり、心斎橋や新世界エリアなどとは異なる日本の風景が楽しめます。
手焼きの煎餅やお団子、よもぎの天ぷら、たこ焼きなど、店先で買い食いできるものもたくさんあります。
焼き立てや揚げたてが食べられるのは、何とも言えない幸せ感がありますよ!「どこから来たん?」「ゆっくり見てってや」など、お店の人との会話を楽しむのもおすすめです。 石切参道商店街では、その独特の街並みを楽しむだけでなく、レトロジャパンを象徴するような、キュートなお土産を買い求めるのも楽しみのひとつ。
なかには漢方薬店や、店頭で好み通りに調合してもらえる七味やさんなど、石切エリアならではの楽しいお店も。
きれいな飴細工に、昔ながらのお面やおかしなどが並ぶレトロなおもちゃ屋さんなど、他のエリアではあまり目にすることがないけれど、日本人なら誰もが知っているような、懐かしい品々にたくさん出会えますよ。
ちょっぴりディープな大阪旅なら石切さんへ
「石切」エリアへのアクセスは、観光で人気の心斎橋エリアから、電車で約30分。途中には日本最大級のコリアンタウン「鶴橋」もあり、周辺観光と合わせて立ち寄るのもおすすめです。ガイドブックであまり紹介されていないディープな日本を楽しみたい方は、ぜひ「石切」エリアに足を伸ばしてみてくださいね。貴重な体験ができること間違いなしです!